妻と仲は悪くない。でも「抱けない/抱かれない」関係
「セックスレスって、夫婦仲が悪いんでしょ?」
世間ではそう思われることも多いけれど、実際にはそうじゃない夫婦も少なくないと思う。
うちも、まさにそうだ。
妻とは毎日会話もするし、子どもたちの話で一緒に笑うこともよくある。
もちろんケンカもするけど、基本的には仲が悪いわけじゃない。
だけど、もう何年も──お互いを“そういう目”で見られなくなってしまった。
家族としては機能している。でも「男」と「女」じゃなくなった
大学の頃にバイト先で出会い、お互いの恋愛状況のタイミングもあり、付き合うことに
なんとなく馬が合い、学生時代は一緒に楽しく過ごした思い出ばかり。
社会人になってからはお互いの就職先の関係で遠距離だったが、
その間もお互いの場所に行き来して、関係は問題なく続いてた。
もちろんこの頃は会えば、お互いのことを求め合って自然に抱き合っていた。
社会人3年目くらいでお互いに結婚を意識し始めて、あっという間にゴールイン。
結婚してすぐに子宝を授かり、僕らもいつの間にかちゃんとした家族になっていた。
子供ができてからも、忙しいなりに、定期的に夜のつながりはあった。
でも、最後の子どもが生まれてからは、お互いに仕事、家事や育児に追われて、
気づけばスキンシップも会話も「実務」ばかりに。
最初は、「またいつか落ち着いたら…」なんて思っていたけれど、
いつの間にか数年が経ち、もうその空気に慣れてしまった。
家族としての機能は果たしている。
でも、「男」と「女」としては──止まってしまったまま。
嫌いじゃない。ちゃんと愛してる。でも「抱けない」
よく考えてみると、自分の中にもブレーキがある。
妻を嫌いなわけじゃない。
むしろ、子どもたちの世話に追われながらも頑張っている姿を見ると、尊敬すらしている。
でも、いざ“そういう関係”になろうという気が起きない。
なんとなく、そういうことからお互いに避けているような気がするし、
バタバタと過ぎ去る毎日の中で、忙しさや疲れを理由に目を向けないようにしている。
「全くしたくない」のではなくて、「なんとなく避けている」だけ。
それを繰り返しているうちに、誘う勇気さえ失ってしまった。
「今の関係を変えたくない、だから触れない」 それが本音かもしれない
妻を見ると、「可愛い」と思う瞬間はある。
でも、その感情を行動に移すには、あまりにも“空白の時間”が長すぎた。
もし今さら手を伸ばして、拒まれたり、今の関係が変わってしまうかもしれない。
だから触れない。
それでいいと思っている。それは妻も同じじゃないかと勝手に推測してる。
まとめ:幸せなんだけど、満たされない夜もある
家族は大切だし、妻も大切。
でも、それとは別に、
“男としての自分”がどこかに取り残されている感覚がある。
誰にも相談できないし、
こんなことを考えている自分が悪いのかな…と思ってしまうこともある。
でも、この感情にフタをしてばかりでは、
自分の中の何かがすり減ってしまいそうで。
このブログでは、そんな“抱けない/抱かれない”関係のなかで感じたことを、
少しずつ書いていこうと思います。
共感してくれる人が、もしどこかにいたら──
きっと、それだけで少し心が軽くなるから。