■ はじめに
男にとって「承認欲」という言葉は、ただの自己満足では終わらない。
仕事でも家族でも、僕たちは誰かに認められることで生きてきた。
でも、その中でもひときわ特別なものがある。
それが── 「異性からの承認」 だ。
■ 異性からの承認はなぜ特別なのか?
承認にはいろいろな形がある。
- 上司から「よく頑張った」と言われる
- 家族から「ありがとう」と笑顔を向けられる
- 友人から「すごいな」と尊敬される
これらも確かに心を満たす。
でも、どれとも違う独自の特徴を持っているのが「異性からの承認」だ。
異性に「カッコいい」「頼りになる」「一緒にいたい」「抱かれたい」と思われる。
これは”男としての存在価値“を直撃する。
他のどんな承認よりも、心の奥深くを揺さぶってくる。
■ 具体的にどんな承認なのか?
異性からの承認といっても、派手なことだけではない。
- 見た目を褒められる
- 話を真剣に聞いてもらえる
- 男として必要とされる
- 身体的に求められる
この一つひとつが、仕事の成果や家庭での役割以上に「男としての自信」を回復させる。
僕たちが本能的に求めてやまないのは、やはり「男として認められる瞬間」なのだ。
■ 家庭で得られる承認との違い
もちろん家庭でも承認はある。
夫として、父として「ありがとう」と言われることはある。
でもそれは「家族の一員」としての承認。
一方で異性からの承認は「男としての承認」。
まったく別のレイヤーに存在する。
だからこそ、どれだけ家庭が円満でも満たされにくい部分なのだ。
■ それが満たされないとどうなるか?
異性からの承認がないまま年を重ねると、男としての自信は徐々に削られていく。
- 自分には「男」としての価値がないのではないか
- もう「男」としては見られていないのではないか
- ただの「家族の一員」として生きていくしかないのか
そんな思考や感覚に飲み込まれ、心の奥で静かに劣等感が積もっていく。
■ おわりに
男にとって「異性からの承認」は、生きるうえで決して無視できないものだ。
仕事や家庭で得られる承認も大切だけれど、男として求められることの力は、それ以上に強い。
僕はこの「異性からの承認」というテーマを避けずに向き合いたい。
そして次回は、なぜ家庭の中だけではこの承認が満たされにくいのか──その理由を考えてみたい。